症状には、「痛み・しびれ・ダルさ・重さ」など色々ありますが、これらは全て、身体の異常を知らせるためのサインです。このサインを、鎮静剤や筋肉を緩めるだけのアプローチで誤魔化し続けると、骨格の異常は悪化してしまいます。長期的な視点で身体の健康を考えると、正しく症状の原因を理解し、正しいアプローチで原因を改善し、正しい生活習慣を身につけて再発を予防することが、何より重要になります。
肩こり・首はり(首肩腕症候群)
頭や腕の重さを支え、動かす筋肉の疲労から起きる症状です。
首から肩・首から背中・肩から腕のラインに痛みやハリが出現します。
悪化すると、頭痛や吐き気、眼精疲労、仮性近視、めまい等の編院にもなるため、注意が必要です。
◆不良姿勢
人間の頭部は、4kg〜6kgの重さがあり、腕の重さも両腕で6kg〜8kgにもなります。猫背や側湾、ストレートネックなどの不良姿勢で、頭や腕の位置が変わると、それらを支える筋肉の負担が増して、症状が現れます。
短期的には筋肉を緩ませ、血行を改善することで症状を改善し、長期的には骨格矯正によって、肩、首の負担を減らし、筋肉の過剰な緊張を予防します。
◆鞭打ち症
事故で鞭打ちになったり、首を鳴らす癖や特定のスポーツ(剣道・格闘技・走り高跳び・サッカー)経験などで、首の靭帯を弱めてしまうことがあります。
靭帯が弱ることで、頭を支える力が低下し、筋肉の負担が増して症状が現れます。頭と首の境目(後頭部)に特に強い症状が現れるのが特徴です。
短期的には筋肉を緩ませ、血行を良くすることで症状を改善し、長期的には筋力トレーニングによって、骨格を支える力を増し、骨格矯正によって筋肉の負担を減らすことで、再発を予防します。
◆変形性
骨格のケアを怠り、長期的に負担が掛かり続けた組織は、変形(ヘルニア・椎間板症・変形性頚椎症・骨棘など)を起こします。
変形そのものを改善することは困難なため、本来は、変形する前に骨格のケアを行うことが理想です。定期的な施術で症状を安定させ、運動習慣、栄養管理によって、変形の悪化を予防します。
頭痛
頭痛のタイプによってアプローチ方法が変わるため、まずは、どのタイプの頭痛かを特定することが大切です。
◆緊張性頭痛
肩や首の筋肉が緊張することで血流を阻害して痛みが起こります。短期的には血行を改善するアプローチで痛みを取り、長期的には骨格矯正によって、原因である肩や首の筋緊張を予防します。
◆偏頭痛
頭部の血管が拡張して、周囲の神経に影響を与えて痛みが起こります。運動や入浴などで、血行が良くなると痛みが悪化してしまいます。
短期的にはアイシング(冷却)や安静で痛みを取り、長期的には、痛みが治まっている状態で骨格への施術を行い、再発を予防します。
◆群発性頭痛
ある期間、毎日同じ時間に非常に強い頭痛が起こります。男性の、特に煙草を吸う人に多くみられるタイプの頭痛です。 頭痛の原因は解明されておらず、カイロプラクティックでの改善は困難です。
腰痛
2本足で生活する人間の腰には、日々、大きな負担が掛かっています。このため、「腰痛は人間の宿命」と言われるほど、多くの方が腰痛を患っています。
◆不良姿勢
身体の中心に位置する腰は、あらゆる不良姿勢の影響を受けます。不良姿勢により負担が増した腰の筋肉、関節には、徐々に痛みが現れ慢性化していきます。
整形外科で、「特に異常はない。加齢や疲労が原因」と診断される慢性腰痛の多くは、不良姿勢を矯正することで改善が可能です。
◆変形性
骨格のケアを怠り、長期的に負担が掛かり続けた組織は、変形(ヘルニア・椎間板症・骨棘・脊柱間狭窄症など)を起こします。
変形そのものを改善することは困難なため、本来は、そうなる前に骨格のケアを行うことが理想です。定期的な施術で症状を安定させ、運動習慣、栄養管理によって、変形の悪化を予防します。変形による腰痛は、多くの場合、下肢に神経痛(坐骨)を伴います。
◆その他
泌尿器や婦人科疾患が腰痛して現れる。
帯状疱疹などの皮膚疾患が腰に起きる。
ぎっくり腰(急性腰痛)が古傷として残ってしまい、慢性化する。
黄体ホルモン(リラキシン)の影響で、生理前だけ症状が出る。
ストレスなどの心因性の原因が痛みを増大する…などがあります。
炎症性(急性)症状
◆ぎっくり腰(急性腰痛症)
筋肉の損傷(肉離れ)・椎間関節の捻挫・神経障害などが原因となる、炎症性の腰痛です。お酒や風呂で炎症が増すので、数日間は注意が必要です。
適切なケアを怠ると、古傷として症状が慢性化したり、急性腰痛が再発を繰り返すことがあります。早期にアイシング(冷却)を行いながら、アプローチを行うことでダメージを最小限に抑え、回復を早めることができます。
◆寝ちがい
睡眠中に起きる、筋肉の損傷(軽い肉離れ)が寝ちがいの正体です。慢性的な症状に比べると、急性の症状は比較的簡単に痛みを和らげることが出来ます。余程重度の寝違いでない限りは、1、2回のアプローチで症状の緩和が可能です。適切なケアを怠ると、古傷として症状が慢性化することがあるため、注意が必要です。
骨格の異常は健康を害するだけでなく、美容的な問題も引き起こします。骨格が原因の問題は、骨格へのアプローチを専門とするカイロプラクティックによって改善が可能です。
骨盤矯正
◆下半身太り
骨盤に問題が起きると、骨盤周辺の筋肉が萎縮し、身体の中心部の血行が滞ります。足に降りた血液がスムーズに体に戻れなくなることで、下半身に脂肪が蓄積し、むくみも起きるため、いっそう下半身が太くなります。
◆大きなお尻
骨盤が開きや歪みが起きると物理的にお尻の周囲が上がります。当然お尻が大きくなり、パンツのサイズも上がります。
◆肌荒れ
骨盤内部にある婦人科系の内臓器官は、ホルモンを分泌しています。骨盤に問題が起きる事でホルモン分泌に異常が起きると、肌荒れ・吹き出物・むくみなどが起こります。
◆便秘&ポッコリおなか
骨盤内部にある消化器系の内臓の働きが悪くなることで、お通じが悪くなります。これが肌荒れを引き起こし、また、「ポッコリおなか」の原因にもなります。
ダイエット
◆基礎代謝
骨格に問題が起きると、背骨・骨盤を支えている大きな骨格筋が硬くなり、血行が悪くなります。これが基礎代謝の低下を引き起こし、過剰な脂肪の蓄積を引き起こします。背骨・骨盤を支える体幹の筋肉総量は、四肢の筋肉よりもはるかに多く、基礎代謝にも大きな影響を与えます。
◆褐色細胞
肩甲骨周辺には、褐色細胞と呼ばれる熱を作るための細胞が大量に分布しています。胸椎部分に問題が起きると、この褐色細胞に酸素・糖が運ばれにくくなり、基礎体温が下がります。エネルギーを熱に変える効率が悪くなるため、脂肪の蓄積を引き起こします。
◆身長の変化
骨盤や背骨の歪みは、頭上からの重力の影響で引き起こされるため、骨格に問題が起きると、身長も2センチ前後、低くなってしまいます。身長を伸ばすことで体重が減るわけではありませんが、体脂肪率やBMIは、算出するのに身長を使います。身長が正常な状態に戻ると、これらの数値も変化します。
O脚X脚
◆じん帯の緩み
膝関節を覆っている靭帯が、正座・M字座り・横座りなどの座り方によって過剰に伸ばされ、関節を支える力が弱まることで、O脚X脚が起こります。
◆骨盤の開き
骨盤の開きによって、股関節の位置が外方に変位することで、左右の足の隙間が大きくなり、O脚に見える脚になります。
◆筋力バランス
立っている時の重心が外側に偏ることで、内ももと外ももの筋肉バランスが崩れ、内ももの筋肉が弱ることでO脚がおこります。
◆軟骨のすり減り
膝の軟骨の半月版は、誰でも加齢とともに磨り減って薄くなりますが、スポーツ等が原因で、内外の半月版の厚さが変わることで、O脚X脚は起こります。内側ばかり磨り減るとO脚になり、外側ばかり磨り減るとX脚になります。
不良姿勢は見た目が悪いだけではなく、様々な症状、疾患の原因になります。良い姿勢を保つことで、健康的に歳を重ねることが出来ます。
猫背
◆胸椎過後湾
一般的には、ねこ背と言えばこのタイプを指します。胸椎のアーチが強くなりすぎて起こります。長期間放置すると、胸椎がねこ背の形で固まってしまい、意識して背中を伸ばそうとしても伸びなくなります。こうなると改善には非常に時間がかかります。
◆肩ねこ背
両肩が前に変位することで、ねこ背に見えてしまうタイプです。胸郭が狭まるので、呼吸器系の疾患を悪化させます。改善には、肩甲骨や上腕骨に繋がっている背面の筋肉群の強化が必要になります。
◆頭部前方変異
頭が前方に変位しているせいでねこ背に見えてしまうタイプです。頚椎の靭帯が弱くなると起き、頭と首の境目や、首と背中の境目に症状が現れます。首や背中の筋力強化を行うことで、改善は可能ですが、弱った靭帯そのものを回復させることは不可能なので、再発が起きやすい特徴があります。
側湾
◆機能性
様々な生活習慣や、スポーツなどが原因で起きる側湾です。生活習慣を見直し、アプローチを行うことで改善が可能です。
◆構築性
病的な側湾症です。構築性側湾症の約8割が、特発性(原因不明)の側湾症で、根本的な治療法は確立されていません。
成長期に発症した構築性側湾症は、悪化するケースがあるため、学校や職場で行われる側湾検査で陽性結果が出た場合、まずは専門医(側湾外来・脊椎変形外来)で再検査を行ってください。
そして、専門医の治療(多くの場合、経過観察か装具療法)を続けた上での、カイロプラクティック療法をお勧めします。
構築性側湾症は、一生付き合っていかなければならない病気です。カイロプラクティックでも、構築性側湾症を完治させることはできませんが、 整形外科医では教えていない側湾の悪化を予防するための、運動療法などをアドバイスすることが出来ます。
これを学ぶだけで、今後の側湾症との付き合い方が大きく変わります。
ストレートネック
頚椎にあるアーチ(反り)が減少し、真直ぐ(ストレート)になった状態です。首や肩の筋肉に負担を掛けるため、首はり・肩こり・緊張性頭痛などの原因となります。また、筋肉だけではなく、椎間板にも強い負担が掛かるようになるため、頚椎ヘルニアを引き起こし、症状が重症化するケースもあります。改善には定期的な施術に加え、首周りの筋力強化が必要になります。
住所:〒362−0063 上尾市小泉2-1-4 正吉ビル1階
営業:9:00〜22:00(20:00以降は要予約)
定休日:木曜日(ご来院前に、電話予約をお願いします)