骨格と根本療法
- 【1】 背骨は神経の通り道。骨格に異常が起きると、神経の障害が起こります。
- 【2】 骨格に異常が起きると、それを支える筋肉は硬くなります。
- 【3】 神経の働きが悪くなると、筋肉の動きは悪くなり、次第に硬くなります。
- 【4】 神経の働きが悪くなると、関連する組織の機能が低下します。
- 【5】 血行不良で代謝が落ちると、あらゆる組織の機能が低下します。
- 【6】 機能が低下した組織は、あらゆる異常・症状を引き起こします。
骨格に起因する症状は、上記のようなプロセスを経て、症状化していきます。 この時に硬くなる筋肉は、骨格異常の進行をくい止める、コルセットとしての役割を果たします。 骨格のケアを行わず、筋肉のマッサージのみを習慣化してしまうと、骨格を支える力が弱まり、骨格異常の進行を速めてしまいます。 マッサージを行うときには、骨格のケアも同時に行いましょう。
メリックチャート
頚椎 | 影響を受ける領域 | 神経障害で起きる症状 |
---|---|---|
頸1 | ・頭部の血液供給 | ・頭痛・めまい・不眠症 |
・自律神経・後頭部 | ・神経性胃痛・後頭部の懲り | |
頸2 | ・眼・耳・前頭部 | ・頭痛・眼精疲労・アレルギー |
頸3 | ・顔面・鼻・三叉神経・顎関節 | ・肌荒れ・にきび・蓄膿・歯の痛み |
頸4 | ・顔面・口・舌・三叉神経 | ・顔面痛・どもり・味覚異常・歯痛 |
頸5 | ・頚部筋・咽頭・声帯・扁桃腺 | ・声枯れ・気管支炎・扁桃腺炎 |
頸6 | ・甲状腺・扁桃腺・気管・食道 | ・甲状腺の病気・喘息・食道炎 |
頸7 | ・甲状腺・気管・食道・肩 | ・甲状腺病・食道炎・五十肩 |
頸8 | ・上腕部・肘・肩甲骨 | ・上腕痛・肘の痛み・五十肩 |
胸椎 | ||
胸1 | ・心臓・気管・食道・上肢 | ・高血障害・ぜんそく |
胸2 | ・心臓・気管・気管支・肺 | ・心臓病・ぜんそく・かぜ |
胸3 | ・心臓・気管支・肺・乳房 | ・喘息・気管支炎・乳房痛・貧乳 |
胸4 | ・心臓・気管支・肺・胃・胆嚢 | ・肺炎・気管支炎・胆石 |
胸5 | ・肺・胃・横隔膜・胆嚢 | ・胃病・過食・拒食・黄疸・空咳 |
胸6 | ・肺・胃・肝臓・膵臓 | ・肝機能障害・高血圧・膵臓炎 |
胸7 | ・胃・十二指腸・膵臓 | ・胃潰瘍・糖尿・十二指腸炎 |
胸8 | ・胃・肝臓・膵臓・上腹部 | ・胃もたれ・胸やけ・貧血 |
胸9 | ・肝臓・副腎・免疫 | ・脱力感・食欲不振・アレルギー |
胸10 | ・肝臓・副腎・腎臓・臍 | ・腎臓疾患・疲労・むくみ |
胸11 | ・腎臓・小腸・卵巣・尿管 | ・腎盂炎・吹き出物・むくみ |
胸12 | ・腎臓・小腸・卵巣・尿管 | ・皮膚疾患・貧血 |
腰椎 | ||
腰1 | ・大腸・膀胱・子宮・鼠径部 | ・便秘・皮膚疾患・性欲減退 |
腰2 | ・大腸・膀胱・生殖器・盲腸 | ・生理障害・不妊症・膀胱疾患 |
腰3 | ・大腸・生殖器・膝 | ・下痢・更年期障害・膝の痛み |
腰4 | ・大腸・前立腺 | ・坐骨神経痛・下痢・生理痛 |
腰5 | ・子宮・前立腺 | ・坐骨神経痛・生理痛・足のむくみ |
骨盤 | ||
仙骨 | ・子宮・卵巣・膀胱・直腸 | ・生理痛・不妊症・夜尿症・冷え性 |
尾骨 | ・直腸・肛門 | ・痔・インポテンツ |
※内臓・皮膚・感覚器官(眼・鼻・耳)などに不調がある場合、まずは専門医で診察を受けることをお勧めします。
不良生活習慣
[1] 片側にばかり、体重をかけて立つ/座る | [1] 左右非対称の動き(野球・ゴルフ) |
[2] 床に座る生活(正座・横座・M字座り) | [2] 過度な柔軟性(バレエ・新体操) |
[3] ハイヒールをはく | [3] 首に衝撃を受ける(剣道・サッカー) |
[4] 足を組む | [4] 運動不足による筋量低下 |
[1] 柔らかく、沈む寝具 | [1] 長時間、同じ姿勢が続く |
[2] 横向きや、うつ伏せの寝姿勢 | [2] 重いものを扱う |
[3] 間違った枕の使い方 | [3] 同じ動作を延々と繰り返す |
[4] 座った状態での睡眠 | [4] 細かい作業を行う |
[5] 睡眠不足 | [5] 長時間の運転 |
[1] 偏食による栄養の偏り | [1] 首や腰をポキポキ鳴らす |
[2] 過食による太りすぎ | [2] マッサージの習慣化 |
[3] 冷たい飲み物 | [3] 出産 |
カイロテクニック
◆ディバーシファイド(Diniel Davic Palmer 1845〜1913)
カイロプラクティックの創始者が開発した、最も歴史が長く、最もメジャーなカイロテクニックです。歴史が長い分、最も変化・進化してきた技法でもあります。多様性に富むテクニックで、様々な症状・部位に応用が利きます。
◆ガンステッド(Clarence.Selmer.Gonstead1898〜1978)
レントゲンによる骨格の分析が特徴です。日本では、レントゲン写真の準備に病院との提携が必要になるため、純粋なガンスデッドテクニックのみで施術している施術院はあまり多くありません。ガンステッドテクニックの一部を、施術に取り入れる方法が主流になっています。
◆トムソン(Clay Thompson 1909〜1995)
部分的に数センチ落下する、機械仕掛けの矯正ベッドを使います。最小の力で素早い矯正を行うことで、安全性の高い施術が可能です。 術者にとってもストレスが少ない技法のため、学ぶ人が多く、日本でもメジャーになりつつある技法のひとつです。
◆SOT 仙骨後頭骨テクニック(Major Bertland Dejarnette 1899〜1992)
体液(血液・脳脊髄液)の循環を重視し、首のつけ根と骨盤へのアプローチを行います。独特のクサビ形のブロックを、ベットと骨盤の間に差し込むテクニックが特徴です。オステオパシー技法の影響を大きく受けていて、瞬間的なスラスト(ポキポキ技法)はおこないません。食事やサプリメントのカウンセリングなど、栄養指導も行います。
◆アクチベータ(Arlan Fuhr & Warren C. Lee)
小さな器具を使って背骨を刺激することで、効率的に神経反射を引き起こします。かなり独特なアプローチ方法のため、「え…これで終わり?」と、戸惑う患者さんも多いようです。 このため、純粋なアクチベータのみで施術を行う院は多くなく、他のテクニックと併用する方法が主流になっています。
◆コックス(James M. Cox)
前屈方向に腰を曲げることで、関節をゆっくり牽引するアプローチが特徴です。牽引療法は骨格矯正の基本ですが、特殊な矯正ベッドを使うことで、その牽引力を1点に集中させ、より効率的な施術を行います。
◆アプライドキネシオロジー(George Goodheart 1912〜2007)
筋肉の機能や反射を応用したテクニックで、「応用運動機能学」と訳されています。独自の筋力テストが特徴で、問題のある筋肉を見つけ出しアプローチを行います。食生活やサプリメントのカウンセリング、食物アレルギーなどの観点から、栄養指導も行います
◆キネシオテーピング(Kennzou Kase 1942〜)
アプライドキネシオロジーの理論を応用したテーピング技法です。 関節の保護・固定だけではなく、粘着力と伸縮性を兼ね備えた特殊なテープを使うことで、筋バランスの改善や、血液・リンパの流れの促進を行います。
◆マッケンジー(Robin McKenzie)
カイロプラクティックテクニックの中でも珍しい、運動療法に特化した技術です。伸展(後屈)方向に腰を反らすことで、関節・椎間を牽引するエクササイズを行います。ヘルニアなど、椎間板異常の予防・改善に効果を発揮します。
※厳密にはカイロテクニックではありませんが、多くのカイロプラクターが施術に取り入れています。
住所:〒362−0063 上尾市小泉2-1-4 正吉ビル1階
営業:9:00〜22:00(20:00以降は要予約)
定休日:木曜日(ご来院前に、電話予約をお願いします)